あるしこぶろぐ

主にビデオゲームのお話

RetroTINK 2X-Pro買いました

海外通販で購入した「RetroTINK 2X-pro」なる製品がつい先日到着したので今回はそのお話を

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うさぎがかわいい

 

 

概要

RetroTINK 2XはMike Chi氏の開発したレトロゲーム機用のアップスケーラーです

 

コンポジット(RCA)、S(eparate)、コンポーネントなどのレトロゲーム機で採用されていた端子をHDMI端子に変換、480pの映像にアップスケールしてくれます

 

 

特徴

同じアップスケーラーとしてはOSSCやフレームマイスターと呼ばれる製品が存在しますが、なんといってもRetroTINK 2Xの魅力はその手に取りやすさ(安価)と低遅延

 

OSSCが110ユーロ*1、オプション込みで142.9ユーロ*2なのに対してRetroTINK 2X(pro)は100ユーロ*3電源ケーブル付きで107.5ユーロ*4と僅かながら安価です

 

なお、フレームマイスターは既に生産を終了しており、入手が難しいというのが現状です

 

 OSSCがSCART*5コンポーネントにしか対応していないのに対し、コンポジット端子、S端子に標準対応しているのも我々日本人ゲーマーにとっては手に取りやすい点でしょう

 

ブラウン管テレビは低遅延などの面からレトロゲームに最適と評されることがありますが、本製品を現代ゲーミングモニターに使用することでブラウン管と遜色ない低遅延を実現できるようです

www.youtube.com

RTAで有名なYutoriさんの動画

ブラウン管との比較は2:14~

 

他の特徴としてはスムージング機能(アンチエイリアス) などがあります

 

また、短所として480pまでしかスケーリング出来ないという点があります

 

通常の液晶テレビは遅延などの問題がありますし、そもそも近年レトロゲーム機との接続が出来る入力規格が存在しないものも珍しくありません

 

かと言ってブラウン管テレビが生産を終了して5年ほどが経ちますし、持ち運びや壊れた際の処分にも手間がかかります

 

そんな今現在、レトロゲーマー必携とまでは言わなくとも、将来を見据えてこのRetroTINK 2Xを持つという選択肢も十分考えられるでしょう

 

 

バリエーション

このRetro TINK 2Xには4種類のバリエーションがあるのでそれぞれ簡潔にご紹介

 

Classic

www.retrotink.com

俗に言う旧型です

ファームウェアの更新に難があったり、出力規格がHDMI miniだったりと何かと不便なので今この製品を選ぶ理由は特にないでしょう

 

Pro

www.retrotink.com

今回私が購入したモデル

ファームウェアの更新が容易になり、出力規格もHDMIとなった決定版の様なモデル

今から購入するならこれを一番に考えて良さそうです

 

MINI

www.retrotink.com

2X-Proからコンポーネント入力やスキャンライン合成などを省いた廉価版

コンポーネント端子を使用しないという方はどうぞ

現状カラーに5種類のバリエーションがある唯一のモデルです(かわいい)

 

Multiformat

www.retrotink.com

480p入力機能のついたモデル

DCを480p入力したい人やコンポジット端子をメインで使用する方、ファミコンをメインで使用する方向け

Proと迷う場合は公式サイトのフローチャートなどを参照してください

 

 

購入

公式サイト

www.retrotink.com

 

売店(VGP)

https://videogameperfection.com/

 

このどちらかでの購入をおススメします

ちなみに私はVGPで購入

 

お値段は送料込みで約15,000円

購入から2週間ちょいで到着しました

到着時点で箱はこの様に潰れていましたが中身は無事でした

 

 

使用感

実際的な使用、レビューに移るのですが画像は全てIphone6での直撮りです

HDMIキャプボを入手出来次第画像を追加するつもりです

※2021/02/23 キャプボ撮影の画像追加

 

ちなみに今回RetroTINK 2XといっしょにBenQZOWIE XL2411Pを購入

BenQのモニターばRetroTINKとの相性が良いらしいので将来的なゲーミングPCでの使用も考えてのチョイス

 

実際の使用感はこんな感じ

 超見えにくいと思いますが…

そのままだと小さいこともあってかなり綺麗に見えます

 

 モニター側で拡大したのがこちら

やはり480pを引き延ばすので画質は劣化します

 

以下2021/02/23追加分

 同じくsm64で検証

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S端子→GV-USB 2

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S端子→RetroTINK 2X→GV-USB 3

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S端子→RetroTINK 2X(スムージングON)→GV-USB 3

 

解像度こそ480pなので大きな変化はありませんが、右上のスターや左上の残機の表示などを見れば細かい違いが分かりやすいかと思います

 

参考までにその他の機種やタイトルの比較も

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Composite端子→2X

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Composite端子→2X(スムージングON)

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S端子→2X

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S端子→2X(スムージングON)

 

HDMI化による現代モニターへの対応は言わずもがな、遅延に関してもかなり少なく、その恩恵は確かなものでした

 

後処理(1080p化)の為にmClassicなるアップスケーラーも購入しようと思っていますが、そちらも1万円近くするのでHDMIキャプボと含めて出費は更に増えそうです

 

2021/02/23追記

mClassic購入しました

レビュー記事出来次第公開します

 

 

むすび

上記の様に素晴らしく、現代において貴重な製品なので是非レトロゲーマーの方は一度お手に取ってみてはいかがでしょうか?

 

レビューだけでなく、少しでもRetroTINK 2Xの日本語情報が増えるようにとの意味も込めて今回記事を執筆したのですが、なんと紹介の方がメインになってしまいました

 

 

参考文献

記事の執筆に際して下記のサイトを参考にさせていただきました

というかほとんど二番煎じです

https://rta-play.info/tool/retrotink-2x-classic/

https://www.mdnomad.com/game/environ/retrotink-2x

 

では今回はこの辺で

次回はファミコン+ディスクシステムを購入したのでそちらのお話を

 

*1:約14,000円

*2:約18,000円

*3:約13,000円

*4:約14,000円

*5:海外規格